目に見えぬ美を追い求めて

真冬の朝陽を浴びながら散歩に出かけると、 ふとした瞬間に無音の幻想世界へ旅立つことがあります。
東の空にあった太陽が、今まさに地平線からゆっくりと昇り始める。
張りつめた冷たい空気の中に、大地の呼吸音とともに
目には見えぬ花の香りが広がってゆく。
その時、わたしは使命を感じます。
目に見えぬ大地の呼吸と香りをキャンバスに描きとめるのは
わたしの役目であると。
描きたいのではなく、
描かねばならないと、 遺伝子の奥から突き動かされるのです。