会場:札幌駅前通地下広場 北3条交差点広場
会期:2015年5月12日(火)~14日(木)
■チカホ展コンセプト
札幌駅前地下歩行空間『チ・カ・ホ』。道都札幌の玄関口とも言えるこの地下広場は、日頃からパフォーマンスやイベントが開催されており、市民の注目度がとても高い空間です。
その『チ・カ・ホ』にて、5月12日~14日の3日間に渡り『チ・カ・ホ 美術ぷらす展』が開催されました。小社では《子どものみらいをつくるプロジェクト》として、様々な活動を推進してきましたが、今回の展覧会はその第7弾となりました。本プロジェクトには、子どもたちが本物の芸術に触れる機会を作ることにより、芸術に親しんで表現力に優れた魅力ある人間像を形成して欲しい、という願いが込められています。電子機器が溢れ、多くのことがコンピューター化されてきた現代、子どもたちが自分の手で物を作る喜びや感動を知るためには、「観て」「聴いて」「感じる」ことが大変重要な体験となります。そこで、現役で活躍する日本を代表する芸術家の方々の作品を間近で観賞し、子どもたちの感性や表現力を育む貴重な空間が、札幌『チ・カ・ホ』で実現したのです。
■過去展覧会開催概要
《こどものみらいをつくるプロジェクト》第2弾『美術ぷらす展』は、東京“こどもの城”(2015年2月1日閉館)内のアトリウムギャラリーで開催されました。200点近くの文学、アート作品が展示され、館内プレイスペースが、美術館さながらに変貌し、子どもたちの笑い声や歓声に包まれました。
第3弾『バリ平和芸術祭』では、日本を代表する多くの作品に加え、現地バリ島の子どもたちの絵画作品と、日本の子どもたちの書道作品も展示され、来場者の目を楽しませてくれました。
第6弾『みらいにつなげる言葉』では、文芸や書道作品を石碑に彫刻し、宮城県柴田郡村田町の城山公園遊歩道に設置。4月11日には“石碑設置記念式典”が華やかに執り行われました。遊歩道に並ぶ情緒豊かな石碑を前に、ひとつひとつ石碑を鑑賞する来園者の様子がとても印象的でした。
第1弾 2013年1月 美術ぷらす2013 (書籍)
第2弾 2013年1月 美術ぷらす展(こどもの城アトリウムギャラリー)
第3弾 2013年10月 BALI平和芸術祭(ウェルディ・ブダヤ・アート・センター)
第4弾 2014年1月 美術ぷらす2014 (書籍)
第5弾 2015年1月 美術ぷらす2015 (書籍)
第6弾 2015年4月 みらいにつなげる言葉(宮城県柴田郡村田町 城山公園遊歩道石碑設置)
第7弾 2015年5月 チ・カ・ホ 美術ぷらす展(札幌駅前通地下歩行空間『チ・カ・ホ』)
■展覧会の様子
展覧会初日は、晴天とは言えない空模様だった札幌。しかし、天候の影響を受けることのない『チ・カ・ホ』では、平日にもかかわらず行き交う人々が途絶えることもなく、展示ブースに足を止める人で溢れていました。展示ブース内には巨大モニターが設置され、出展者と作品の紹介映像が絶え間なく再生され、通行する人々は吸い込まれるように展示ブースに入っては、作品とモニターに釘付けとなっていました。
会場となった札幌駅前地下歩行空間は、1日あたりの平均利用者数がおよそ7万人という恵まれた集客環境であり、本展会期中も本当に多くの人々が会場を訪れました。
夕方には、地元の子どもたちによる見学会も開催。迫力ある実物の作品を目の当たりにし、真剣なまなざしで観賞している様子がとても印象的でした。作品に見入っていた子どもたちの目は、きっと大きな夢や希望を捉えることができたのではないかと思われます。
都心の賑わい創出を目的として設けられ、市民の安全・安心な憩いの空間『チ・カ・ホ』。その空間で《こどものみらいをつくるプロジェクト》の趣旨を、札幌の大勢の人々に伝えることができ、新しい世代に向けて大きな役割を果たせた展覧会となりました。
■絵画教室「アトリエ・カウベル」の紹介
札幌市内の絵画教室「アトリエ・カウベル」に通う小学生の作品も展示されました。大人顔負けの作品や個性溢れる作品が飾られ、世代を越えたイマジネーションの競演となりました。
アトリエ・カウベル絵画教室より
『チ・カ・ホ 美術ぷらす展』への出品は、子どもたちにとっても素晴らしい思い出となり、今後の歩みに弾みのつく良い機会だと思い出品しました。当教室は個々の個性を大切に、楽しく伸び伸びと創作、創造する豊かな感性と心を養い育てていくことを理念とし、子どもたちと接しております。今回この展覧会には、日頃教室で制作している作品を出品しました。是非、子どもたちの画用紙に向かう生き生きとした心の動きや、斬新な表現力、創造力を感じていただきたいと思います。
■来場者の声
[本展ではご来場の皆様よりアンケートのご協力をお願いしました。以下の記載はそれらの一部抜粋です、札幌の皆様のご感想をご覧下さい]
「皆様それぞれ素晴らしいです。集中力と表現力がすごくて、楽しんで作品を作っているなと感じ、楽しませていただきました」
「思いがけない素晴らしい作品と出合うことができました。このような場所がある所に住んでいる自分が誇らしいです。ありがとうございました」
「お皿の作品一つ一つに短歌や俳句が書かれていてどれも素敵でした」
「作品の素晴らしさに感動しました」
「文芸、アート、それぞれとても気持ちがこもった作品ばかりで良かったと思います」
「別世界にいるような気分になり、夢のようなひとときが過ごせました」
「久々に地下を歩き素晴らしい作品を見せて頂き感動!感激です。本当にありがとうございました。はずかしいですが作品を見ていたら涙が出てきました……」
「一つ一つ思い入れのある作品だと思うと、ゆっくり見たかったのですが急いでいたので本当に残念です」
「それぞれが表現したい作品を見る機会があるというのはとてもいいことだと思います。とても新鮮で良かったです」
「それぞれ色使いがきれいで作品が生き生きとしていました」
「自由に伸び伸びとした表現と色使い。このまま素直な気持ちで成長していってほしいとつくづく思いました」
「空想とか夢(現在・未来)色々な物を見たり、考えさせられたり、静かな時の中での楽しい流れの1日でした」
「作品が売られていないのがとても残念です」
「全ての作品が美しいと思いました。カラフルだったりモノトーンだったり、自分が絵の中にいるような錯覚さえ覚えました」
「作品を見た時に自分の細胞が反応して、鬱蒼としていた気分が落着きました」
「絵の中の世界に引き込まれてしまいそうになりました」
「きれいな色使いなので部屋に飾って癒されたくなります」
「明るい作品が好きなので私の部屋を明るく導いてくれそうな、そんな思いがしました」
「存在感があって、色も美しくて、作品全部素敵でした」
「無料なのにこんなに素晴らしい作品が見れてとても感動しました」
「とても細かく絵が描かれていて素晴らしいと思いました」
「心がほっこりするような作品や、お部屋に飾ってみたいと思う作品ばかりでした」
「作品の場所に行ってみたいと思わせる技術や、その場に立っているように感じさせる技術に圧巻でした」
「ずっと見ていたくなるような、そして色々な想像ができる作品ばかりでした。幸せな気持ちにもなり悲しくもなり、とても有意義な1日となりました」
「小さい娘が夢中になる作品が数多くあり、とても楽しませていただきました」
「素晴らしい作品を目にさせて頂き、心の栄養と明日への活力も頂きました。ありがとうございました」
~子どもたちの声~
「みんな色がたくさん使われていてきれいでした」
「お家に持って帰りたいと思いました」
「自分でも描いてみたいなと思いました」
「今度、色使いをまねしてみたいと思いました」
■今後の《こどものみらいをつくるプロジェクト》
小社は「芸術を通して子どもたちに豊かな心を教え、素晴らしい未来を次の世代に受け継いでもらえるように……」との願いを全国に広め、子どもたちの中からたくさんの芸術家が巣立っていくお手伝いができるよう活動し続けます。
■最後に
本展が多くの来場者を集め、成功を収めることができたのは、ひとえにご参加いただきました出展者の皆様のお陰であることは申し上げるまでもございません。心より感謝申し上げます。
3日間という僅かな時間でしたが、皆様の作品を通して子どもたちの心に未来への種を蒔くことができたと実感しております。
今後とも、皆様方の更なるお力添えを賜りますようお願い致しますと共に、皆様のご発展を心よりお祈り申し上げます。
(チ・カ・ホ展 美術ぷらす展実行委員会)