こどものみらいを作るプロジェクト第3弾
~日本美術とバリ児童美術~

会場:ウェルディ・ブダヤ・アート・センター
会期:2013年10月25日(金)~27日(日)

■つながる想い、つながる未来

 1973年に日本とASEANとの間で、「合成ゴムに関する日本・ASEANフォーラム」の設置に合意したことに端を発する我が国とASEAN諸国(ブルネイ、インドネシア、マレーシア、タイ、ラオス、カンボジア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、ベトナム)との友好協力は、今年2013年でちょうど40周年を迎えます。
 日本国外務省によってとりまとめられた『日本・ASEAN友好協力40周年公式プログラム』には、大相撲ジャカルタ巡業を筆頭に様々な催しが轡を並べ、日本とASEAN諸国の友情をより確かなものにするために力を尽くしています。『バリ芸術の力展』も、その公式行事のひとつとして開催されました。

■日本とインドネシアの友情

 バリ島のあるインドネシア共和国と日本との関係は同共和国の建国と共に始まったといっても過言ではありません。1945年から1949年までの4年5ヶ月にわたるインドネシア独立戦争に約900人の旧日本軍の兵士達が加勢し、建国を勝ち取るまで共に戦いました。彼等にはインドネシア政府より「独立名誉勲章」が贈られ、建国の英雄として現在でも語り継がれています。バリ島に親日家が多く、日本企業の進出がさかんなのもそうした背景が少なからず影響しています。本展の開催にあたって、現地の熱烈なまでの歓迎を受けたのも、こうした両国の強固な絆の賜物であると体感させられました。

■盛大に催された開会式

 10月25日朝、会場内のホールにて本展のオープニング・セレモニーが盛大に執り行われました、式典には、22名の出展作家とその同行者約20名、そしてメディア関係者も数多く会場を訪れました。
 さらに「こどものみらいをつくるプロジェクト」第3弾に相応しく、オープニングセレモニーではデンパサール市内在住の子供達が多く招かれ、式典にてガムランの演奏および伝統舞踊の披露し、本展に花を添えてくれました。また、展覧会場においてもバリの子供達の絵画作品と日本の子供達の書道作品が飾られ、来場者の目を楽しませてくれました。


■弊社代表 小林義隆
 本日はご多忙中のところ、バリ芸術の力展のレセプションにようこそお越し下さいました。レセプション開催にあたり、デンパサール・クスマ・ワルダナ王様、ならびにバリアートセンター館長マンタラ・ガンディ様にご出席頂き、厚く御礼申し上げます。国民みらい出版の代表と致しまして一言ご挨拶申し上げます。
 本展は、芸術を通じてバリと日本の交流をはかるという趣旨の展覧会であり、日本の芸術・文化をバリの方々に知って頂くのに、バリの中心地にあるウェルディ・ブダヤ・アート・センターという、これ以上ない会場をご用意させて頂きました。 本年は日・ASEAN友好協力40周年という記念年にあたり、本展は日本国外務省より公認を得た公式事業となります。本展以外にも国をあげて政治、経済、文化、青少年交流、観光など幅広く交流事業が実施されており、日本国内においても大変高い注目を集めております。
 弊社は2012年より「こどものみらいを作るプロジェクト」と題して、芸術・文芸作品を通じて子供達に豊かな心を育んで頂きたいと活動を続けて参りました。第1弾は小学生を読者対象にした『美術ぷらす』を制作し全国の小学校に送らせて頂き、大変な反響を呼びました。第2弾は東京青山の「こどもの城」において、全国のアーティストの作品と一緒に地元小学生の絵を展示する展覧会を開催致しました。そして、第3弾がこのバリ芸術の力展にあたります。日本国内での出版、展示会に続き本展は、バリの小学生たちの絵画作品を一緒に展示し、交流をはかる事を目的として開催致しました。
 本展がバリと日本の友好の架け橋となると同時に、バリの子供達の手により輝かしい未来を次の世代に受け継いでもらえたら幸いです。国民みらい出版では今後もこのような活動を国内外問わず続けて参りますので、今後とも、ご指導ご鞭撻の程心よりお願い申し上げます。
本日お越し頂きました皆様におきましては、後ほど表彰もさせて頂きます。以上をもちまして、挨拶とさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました。

■バリアートセンター館長 マンタラ・ガンディ
 本日はクスマ王宮からワルダナ王、マスコミの方々、そして小林社長とアーティストの皆様ははるばる日本から、アートセンターへ、ようこそお越しくださいました。
 本日は子供達にも来てもらっています。当館ではこうした、子供達を招いてのイベントを過去に2回ほど行っておりまして、これからも青少年育成のイベントを支援していきたいと思っています。
この度は『バリ芸術の力展』の会場に当館を選んでいただき、大変誇りに思います。文化は、私達にとって大変重要なことであります。このアートセンターでも、バリ舞踊や楽器をはじめとして様々な芸術、美術活動の無料講習も行っております。本展の『パワー・オブ・アート』というサブタイトルは、勇気を与えてくれる素晴らしいものだと思います。本展によって、バリと日本、互いの文化をもっと知ってもらえるチャンスであると考えていますし、バリの子供達、日本の子供達に文化というものへの関心を深めてくれるきっかけになって欲しいと願っています。
 当館のコンセプトは、「皆に集まってもらう」ということなので、たくさんの日本のアーティストの作品が集まってくれたことに、大変感激しています。今後も定期的にこの催しを続けていく、というのが私の夢でございます。人生はいつも夢のあるものでなくてはいけません、実現に向けて頑張りたいと思います。

■デンパサール・クスマ・ワルダナ王
 お集まりの皆様、本日は誠にありがとうございます。特に私の年長のお兄様、お姉様もわざわざ日本からお越しくださいまして、大変感謝しています。このような催しをこの地で開催することができ、また「日の昇る国」といわれております日本のアーティストの皆様と同じ太陽を眺めながら、一緒にアートのエネルギーを感じるイベントを行えることを、非常に光栄に思っております。
 本日はたくさんのアーティストの方々にお越しいただいていますが、私も多少絵を嗜んでおります。絵画もそうですし、芸術文化というものは、誠に素晴らしいものです。太陽は東から昇ります、東方にある我々アジアの国々が協力してこのような芸術文化のイベントを行い、それによって絆を深め、ますます両国の発展につなげていくことができればこれ以上のことはありません。
 1906年にバリ王国はいったん失われてしまいましたが、太陽のように、そのスピリッツは受け継がれてきました。そして今日来ているような子供達によって新しい世代にも伝えられていくと思います。
 バリと日本の文化交流という素晴らしいイベントを企画してくださいましたことに感謝するとともに、両国の絆が子供達の世代にはより一層強まってくれることを願っています。

■本展の現地における報道
 本展が大成功に終わったことをお伝えする上で欠かせない報告として、ふたつの事項をお伝えします。ひとつは、デンパサール・クスマ・ワルダナ王がオープニングセレモニー後に来場アーティスト達をご自宅にご招待された事。もうひとつは、現地のマスメディアが、本展を非常に大きく取り上げて下さったことです。どちらもきわめて異例の件であり、本展の現地における熱烈な歓迎ぶりをあらわす何よりの証拠といえる出来事といえます。

【新聞記事の日本語訳(一部抜粋)】
『東洋の文化パワーを発信』
バリ・アートセンターが包囲された。さて、何があった?―日本の芸術家達の展覧会を10月25日~28日まで開催。絵画、工芸、写真、書道、短歌、俳句など200点を超える作品が、バリと日本の子供達の作品も交えて展示された。「当展示会は、日本とバリの文化芸術交流を目的として、また本年は日本・ASEAN友好40周年にあたり、それを記念して開催した」と、国民みらい出版の小林義隆代表はクスマのワルダナ王とアートセンターのマンタラ・ガンディ館長も出席したオープニングセレモニーで表明した。ワルダナ王は「私も絵を描けることを誇りに思う。そして、芸術によって東洋の文化は維持される。東洋のパワーは世界の発展につながると信じている」と説いた。