会場:ジェ・アッシュ・ヴェ ワイン&マリアージュ J.H.V.
会期:2013年11月21日(木)

美・食・飲の奇跡の三重奏

 毎年、世界中のワイン愛好家が楽しみにしている行事のひとつに、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁があります。日本でも11月の解禁日を待って飲まれる行事は、すっかりおなじみの風物詩となりました。さて、昨年に引き続き、東京港区神谷町のレストラン『ジェ・アッシュ・ヴェ』のご協力により、オリジナルメニューとアートのコラボレーションが実現しました。
 2013年のボージョレ・ヌーヴォーのために用意された、日本を代表する芸術作品を起用したアートラベルを、レストランの店内に期間限定で展示し、『ジェ・アッシュ・ヴェ』の松崎シェフ考案の特別ディナーメニューに花を添えます。これぞまさに美・食・飲の奇跡の三重奏です。

■ワインを引き立てるアートラベル

 本企画のテーマである「美・食・飲の奇跡の三重奏」を実現するために今回特別にボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーを提供して下さいましたワインの蔵元は、2011年に世界三大コンクールと言われる「パリコンクール」で金賞を受賞した実力派、ドメーヌ・ドゥ・フォレタル。ムーラン・ナヴァンに近い南東斜面に広がる高地に位置し、MPC醸造(発酵前に60℃迄温度を上げる)で、若いうちから飲みやすく仕上げられています。ガメイの鮮やかで美しい色調やタンニン、果実味が抽出させており、凝縮感に加え、カシスなどの赤い果実を思わせる、よりアロマティックな仕上がりとなりました。このボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボーに貼られるラベルにはどのような作品を起用したらより一層ワインや料理が引き立つかと、作品選考にあたり昨年以上に思い悩む場面もありましたが、展示作業を終え、店内に並べられたディスプレイボトルが放つ存在感は、どれも今回のテーマに応える作品だった事を証明しておりました。

■オープニングパーティー

 開催初日は、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁を祝うかのような秋晴れで、午後3時よりJ.H.V店内にて立食スタイルのオープニングパーティーが行われました。
 はじめに、小社代表小林義隆のスピーチにより、本企画のアートラベルに起用された作品を一冊にまとめた「ボージョレ・ヌーヴォー・アートガイド2013」が、本日の解禁日に無事発行した事、昨年のイベントより作品を更に厳選した事が報告されました。そして、本企画のためにオリジナルコースメニューを考案して下さった松崎亮輔シェフが続き、ボージョレ・ヌーヴォーとヴィラージュ・ヌーヴォーの違いや、厳選された作品から感じたものを今後の料理に反映させられるよう試みたいとのお言葉を頂戴いたしました。
 松崎シェフは、フランスのリヨン近郊の3つ星レストラン「ポール・ボキューズ」で修行を積み、2010年から本企画の展示会場として全面協力して下さいましたレストランJ.H.Vのシェフ兼ゼネラルマネージャーとして活躍されています。
 乾杯の後は、ワインを片手にビュッフェスタイルでレストラン自慢の美味しい料理をお楽しみ頂きました。そして、カウンターでは本企画のワインだけではなく、レストランお薦めのワイン各種がサーヴされ、試飲を楽しまれる出展者で賑わいました。

■最後に

 本企画を無事開催できたのは、ひとえにご参加頂きました作家の皆様のお陰であることは申し上げるまでもございません。心より感謝申し上げます。
 この度の企画はもとより、これからも皆様にワインを通して制作の喜びを提供して参る所存でございます。
 今後とも皆様方のさらなるお力添えを賜りますようお願いいたしますと共に、皆様のご発展を心よりお祈り申し上げます。
(ボージョレ・ヌーヴォー・アートガイド2013実行委員会)