美術の庭エコロジカルアート展2023開催のお知らせ

本展は、広義な観点でエコロジカルな芸術に光をあてる展覧会です。
現代におけるエコロジカルな観点は、近年話題になっているビオトープ(生物生息空間の生物群集)の保護に留まらず、シンビオシス(複数種の生物が相互関係を持ちながら共生する)の前提なしには成り立ちません。
その他にも地球温暖化、異常気象に伴う自然災害、目に見えない大気汚染や感染症の脅威が世界中の人々の暮らしに大きな影響を与えています。特に、著しい気候変動が国際社会や人間精神に及ぶまで持続不能の危機に陥れようとしています。こうした自然災害は、ビオトープを活性化させる要因にはなりますが、相反して生物の共生を困難にします。
このように、絶えず変化する自然環境を踏まえ、新しい環境に立った視点、新しい自然や生命観を提示する芸術表現が注目されつつあります。これからのアートは、分断された自然と生物をつなぐ役割さえ求められています。
国際的に活躍するアーティストの中には、アートを活用しながら環境問題の改善に寄与する建築設計を行ったり、制作活動が何らかの形で緑化に結びついたりするケースも少なくありません。しかし、環境問題の改善に向けた実践的な成果以上に、アーティストのクリエイティブな発想が、現代社会の抱えるエコロジカルの問題をより深く問いかけることであると私達は考えます。
個々のアーティストの取り組みはとても小さいものですが、展覧会のようにイベント化することで、地球環境の保全、持続的社会を実現するイノベーションへとつながっていく可能性が秘められているのです。
本展は、コロナを乗り越えた時代の新しい考え方、生き方を模索する社会に差し出す羅針盤のように、芸術界にさまざまな指標、ヒントをあたえるかも知れません。
会場となるエコギャラリー新宿は、都会の森「新宿中央公園」にある複合施設です。1階にギャラリー、2階に環境情報・活動の拠点「環境学習情報センター」を併設しています。
気候変動対策、資源の効率的な活用、自然共生などの環境課題はもちろん、環境・経済・社会・文化を統合した「文化の香り高い持続可能な都市」の実現に向け、「区民・NPO・事業者・行政・教育機関」をつなぐ交流拠点として運営されています。


★入場料無料
会  期 2023年3月31日(金)~4月2日(日)10時30分~18時 最終日は15時まで
会  場 エコギャラリー新宿(新宿中央公園内)
展  示 絵画・書道・写真・工芸・俳句・短歌・川柳・現代詩ほか
主  催 美術の庭 エコロジカルアート展実行委員会
企画運営 株式会社国民みらい出版
後  援 環境省関東地方環境事務所、公益財団法人日本環境協会こどもエコクラブ全国事務局、新宿区(50音順)
協  力 一般財団法人 言語交流研究所ヒッポファミリークラブ

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