2020年の幕開けと共にスタートした本展は、日本美術市場の中枢、1日平均利用者55万人とされる銀座の地下通路を舞台に繰り広げたポスター展であり、交通広告スペースを使用したアートイベントの第一弾として実施致しました。
有楽町から銀座、日比谷に通じるエリアは、都内の地下鉄網が複雑に集中しており、常時混雑しています。その中では比較的快適で、直線距離の長いA0出口からA2出口を結ぶ通路にあるのが銀座ギャラリーです。銀座駅からは日比谷方面に向かって階段を降りた地点から60メートルにわたって34面のウィンドウディスプレイが並ぶ圧巻の広告スペースですが、実はれっきとしたギャラリーであり、営利目的の掲示が禁じられております。そのため、通常は児童のポスター展を中心に社会貢献性のあるイベントだけが実施されています。