古都アート展

会 期 2023 年9 月2 日(土)~2023 年9 月4 日(月)
時 間 99:0000~1616:0000(最終日は14:00 まで)
会 場 真言宗総本山 東寺〔教王護国寺〕食堂(じきどう)
展 示 灯籠(俳句・短歌・川柳・現代詩・アート)絵画、書道、写真、工芸ほか
東寺保育園園児の作品55 点招待展示
主 催 古都アート展実行委員会
運 営 株式会社国民みらい出版
入場料 無料
後 援 京都府、京都市、京都新聞、KBS 京都

2023年は弘法大師空海が嵯峨天皇から東寺を託され、日本ではじめての密教寺院が誕生して1200年を迎えました。1200年の間、幾度も天災に遭いながらも多くの人々に支えられて復興を遂げ、現在も弘法大師空海の精神を伝える真言密教の道場として法灯を守り続けています。

 代表・小林のあいさつにもありましたが、弊社はこれまで全国の創作者のアート・文芸作品を施した灯籠を展示する『あかり展』を複数回開催して参りました。仄かなあかりを通して浮かび上がる芸術・文芸作品は、平和な世界への道しるべとして春日大社や薬師寺に奉納されています。今回も創作者一人ひとりの祈りや願いがコロナ禍や不条理な戦争を払拭したいという“平和への希望”となって、国内外から来られた多くの来場者の心に深く刻まれたことと思います。

 境内の南から北に向かって金堂、講堂、今回の展示会場である食堂と真っすぐに大伽藍が並ぶこの配置は、仏法僧が表現されています。金堂には本尊の「仏」、講堂は密教の教え「法」、そして食堂が「僧」、生活のなかに修行を見いだす場所と位置づけられています。その食堂半分のスペースを使わせていただき作品を展示。お堂という独特の空気のなか展示された幅広い技法の絵画をはじめ、書道、伝統的工芸、アクセサリー、フラワーと、さまざまなジャンルの実物作品や灯籠は、お堂に設置されている神々しい仏像と仏画に見守られながら堂々と鎮座し、厳かな空間との競演を楽しんでいるかのように見受けられました。あるときは芸術家として、またあるときは宗教家としてあらゆる分野に渡り、大きな功績を遺した弘法大師空海が貫いた“芸術文化の発展”に一石を投じることができたことと自負しております。

 弘法大師空海の1100年御遠忌にあたり再建された小子房は、迎賓館として天皇をお迎えする特別なところです。一般公開されることのない内部は6室で構成され、そのなかの一室「勅使の間」を今回特別に公開していただき、金色の地に極彩色で描かれた“渓流に鶴”と“日輪山嶽図”を、千載一遇の機会とばかりに神妙な趣で観覧されている出展者の姿が強く印象に残っています。


 東寺敷地内に設立されている東寺保育園の園児たちの作品も展示。夏野菜(京野菜)をテーマにした新作を描いていただきました。保育園児とはいえ、月1回絵画の先生の指導を受け創作しているという子どもたちの絵は発想力に優れ、伸び伸びとした感性が伝わってくる作品ばかり。そうした作品を見て作品づくりに着想を得た創作者の方もいらっしゃったのではないでしょうか。

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