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媒体資料(PDF)
〈文〉正岡 明/樹木医。正岡子規研究所長、 (財)虚子記念文学館理事
【能登編】
もう半世紀も前の20代から30代の頃だったか、1台の小型アナログカメラをぶら下げて、よくひとりで旅に出かけた。
その頃私は写真にひどくのめり込んでいた。中学生の頃、父から譲り受けた手のひらサイズのオリンパスカメラがきっかけだったと思うが、その後、キャノンAE-1を何台も買い替えて撮り続けた。大半がモノクロ写真で、自分で現像焼きつけも行い、数千枚のなかから選んで、大阪で大きな個展までやったことがある。
今のようなスマホで安易に撮れて、その場で見られるような時代ではなく、ファインダー越しに決定的瞬間を待ち、撮ったフィルムを現像し、自宅の一部屋に黒幕を貼った簡易暗室を作り、何日もその部屋にこもり、液に浸した印画紙に白黒の画像が浮かび上がってくる時の得もいわれぬときめきは経験した者にしか分からない。
もちろん冬の能登半島を旅したのも写真を撮るためだったはずだが、その写真はどこにも見当たらない。ただ、私の脳裏に今もある画像は、海岸沿いの曲がりくねった道の岸壁に打ちつけ、逆巻く荒波の日本海の荒々しい風景だ。実際の写真より、もっと鮮明に心象風景として私の記憶に焼きついている。当時単線だった七尾市の和倉温泉から穴水までの列車を乗り継ぎ、バスで輪島まで行ったと記憶しているが、その荒波の風景がどこだったかも今となっては定かではない。
今年の、よりによって元旦に、あのような大地震が起ころうとはまさに青天の霹靂。私のたどった地域も大変な被害だったことを報道写真などで知った。都会から離れた地域で交通網も寸断され、復旧までにまだ時間がかかるとのこと。過疎で孤立した高齢者などは特に気の毒でならない。早くあの懐かしく美しい風景と、日常の平穏な暮らしが戻ってくることを願うばかりである。
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